NO常識LIFE

“常識”を疑いながら生きる人間のブログ

実はとてもシンプルだった、“アイデアのつくり方”

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久々すぎる更新、だいぶ放置しておりますw
ここ最近はゲームに没頭する日々でした、ブログは完全にサボってました。笑

さて、今日は読んだ本のアウトプット兼ねてレビュー記事いきます。
久々に一気読みできたし内容も読んでよかったなと思う本でした。

 


で、読んだ本はコチラ!

アイデアのつくり方



なんと、1988年に初版、2018年に初版第72刷らしいです・・・

え?すごすぎへん?

俺が生まれる一年前に初版が出版され、そこから改訂なしで30年間も読まれてる本って、、、スゴすぎるで。笑

おもろくない訳が無い、読んで納得やったわ。笑

ってことで、スタート!

 

概要

再度読み返すと、冒頭の章に書かれている以下の二文からどんな本だったのかがわかって来ました。

  • 知識は、優れた創造的思考の基礎ではあるが、それだけでは十分ではない
  • 知識は、よく消化されて、最終的には、新鮮な組み合わせと関連性を持った姿となって心に浮かび出てこなければ意味がない

 
ふむ、この本がどんな本なのかを一言でまとめてしまうと「集めた知識の使い方」でいいと思います。

もう少し噛み砕くと「集めた知識をどうやって使う?」という疑問へのアンサー本だと言える。

どんな人にオススメか?

 アイデアの作り方がわからない・・・という人(=僕です。笑)にはとてもオススメできる一冊です。
(本のタイトルがそのまんま刺さってるじゃねーか。)

書籍に書かれていること自体は、筆者の広告代理店での経験に基づいて展開されていきますが、自分のやっている仕事に当てはめて考えると非常に腑に落ちる内容ばかりでした。

考えることを必要とする、いわゆる知識を売っている人には最高の一冊だと思う。

文系とか理系とか関係なく、様々な情報を扱いそれらの関連性から何かしらのアウトプットや解決策を提示することが求められる人なら読んでおいて損はないかと。

逆に、評論家の人や評論家になりたい人は読まなくていいと思う。笑
解決策を示すことに頭を使う人にとっては必要な本だけど、集めた情報で評価を下すところでストップしてもお金がもらえる人にとっては全然必要ない情報が詰まった本です。笑
(↑おい、評論家のことが嫌いなのか?w)

こんな人にオススメ

  • アイデアが浮かんでこない人(そのままw)
  • インプットした知識を使えるようになりたい人
  • 知識を売っている仕事の人、知識やアイデアを売らなくてはいけないけど、どうやって売り物になる知識やアイデアを手に入れるのかわからない人(←これめちゃ重要)
  • 色々な情報を集め、それらを関連付け、アウトプットや解決策を出す必要がある人
  • 評論家が嫌いな人(笑)

 

“アイデアのつくり方”とは?

まず、本書でのアイデアの定義を明確にしておくと、「アイデアとは“既存の要素”の“新しい組み合わせ”」とされています。

それを踏まえ、アイデアを作るのには5段階をこなすことが必要で、いずれのステップも不完全なまま次に進むのは難しい、、、ということが書かれていた。

「楽してアイデアマンになるなんてことは無理だぜ!(キラッ!」ってことがかなーり序盤で書かれてます。笑

ステップ1:情報収集

最初は必要な情報を集めるところからスタートです。

この情報収拾は徹底的にやることが必要
大半の人にとっては相当ハードルが高いことなのだろうと思った。

とはいえ、再現性を高めるために心がければ良いこと?みたいなニュアンスで、「どんな小さな情報、不完全な情報でもストックしておくことが重要」的なことがちらっと書かれています。
要は“地道にコツコツと”ってやつですな。笑

集める情報は“一般資料”“特殊資料”の両方を集める必要がある。

一般的資料が何かは説明するまでもなく、一般化された情報という解釈で良いと思います。
とある事象だけが有する特性ではなく、大半の事象が有する特性に関する情報は一般的な資料だと言えると思います。
(伝わるようにあえて悪い表現をすると、「一般的に〜」「代表事例では〜」という“胡散臭い営業マン”や“当事者意識のないコンサルタント”が頻繁に使用する言葉の根拠資料的な位置付けのものでしょうか。)

特殊資料は、その事象独自の特性に関する資料を指すもので、これを集めるのがかなりマニアックな領域になっていくんだろうと思う。
サービスと消費活動の特殊関連に有りつけるために重要な情報たちがここに該当する。

自分がこれらを踏まえて仕事をする上で注力するべきはおそらく特殊情報の収集。
ある程度のレベルまでの一般情報の収集は自分よりレベルの低い他人に任せるでもいいんだろうと思う。笑

ステップ2:情報の咀嚼

前段で集めた情報に触れ、深掘りして考える、そしてそれらの情報間の関連性がないかを考察してみるなどがこのフェースで行うタスク。

集めた情報をあっちに向けてみたり、こっちに向けてみたり、別に切り口で分解してみたり、光の当て方を変えてみたりという感じ。

この段階では、幾らかの断片的なアイデアが出てくるという。
それらはアイデアが生まれてくる予兆であり、もれなくストックしておくことが重要。

そして、不完全なアイデアたちストックしまくる先には、心の中でごっちゃになり、明察が生まれてこないという絶望的な状況が生まれるのだとか。笑

しかし、これは悪いことではないし、能力が足りていないわけでもなく、考え抜いた証だという。

絶望的な状況が必ずくるということをわかっているのとそうではないのとではずいぶん心持ちが違うだろうから、その点は押さえておくと良いでしょう。

ステップ3:考えることを放棄する

「えええ!w放棄すんの?w」


考え抜いた後にやって来るこの段階は当事者があれこれ意識的にアクションをする必要はなく、無意識のレベルのフェーズ。

この段階では、例えば映画を見たり、音楽を聴いたり、シャワー浴びたり・・・と自分の感情を刺激したりリフレッシュさせるような外的要因を加えると効果的だという。

ステップ4:急に閃く

確かに、この急に閃くってやつは僕自身経験があるからすごくわかる

めっちゃ考えまくって、全然答えが出なくて、絶望した挙句、放棄してなか卯に行ったら牛丼食いながら閃いて食うのやめてすぐ会社に戻った社会人2年目の懐かしきあの頃。笑

まぁそんなわけでここも無意識レベルのフェーズです。

ステップ5:閃いたアイデアを世の中に適用する形に修正する

で、前段で出たアイデアを冷静に考えてみると、「ズバーッ!」っと問題解決に繋がるクリティカルなものではないことに気付くんです、これも経験あります。

トホホ・・・って感じ
ですよね。笑

しかし、そのアイデアを「トホホ・・・」で殺してしまうんではなく、専門レベルの高い人や確度の高い人に相談することが重要だというのが筆者の主張。

自分の中で閃いて、それでも課題が残っていたらなかなかアイデアとして出しにくい・・・と思うのはその通りですが、そこはビビらずレベルが上の人のぶつけろ!ということですね。

確かに良いアイデアなら、多少課題があっても課題を潰すための助言が周囲から出て来るものだし、外れたアイデアなら一蹴される。
わかりやすい。笑




という感じの5段階でアイデアは生まれる。ってことがもう少し詳しく書かれたすげーシンプルな本です。

読んでて思ったし、読み返しても思った、本当にシンプルな言葉でシンプルなことがわかりやすく書かれている。それに尽きる。

長く読まれている本ってやっぱすげーわ。笑

ってことで、まとめ!

アイデアを作るのは5つのステップ

  1. 資料を集める
  2. 資料を咀嚼する、資料に手を加える、関連性を探る、考えまくる
  3. 考えることを放棄する
  4. 急に閃く
  5. 閃いたアイデアを世の中に適合するよう修正する

 

急に閃く経験って、ある程度のレベルでも真面目に仕事したことがある人なら経験があることだと思う。
ただその急な閃きを引き起こす方法を自覚してない人は多いと思う。僕もそう。

そういう意味で、この本は「急な閃き」の段階に行き着くまでの一つの道筋のあり方を示してくれている本かなという印象です。

ステップ1と2がもっとも労力を要するところで、重要な要素の大半を占める部分なんだろうなー。

すげーわかりやすいいい本でした。

ちなみに読書が非常に遅い僕でも2時間かからずに読み終わりましたので、読書が苦手な人にも超オススメです。笑

ほなほな。